【ファッション?ナビ】
■お手頃価格?華やか?気軽
クリスマスやお正月。パーティーなど人が集まる機会が増える季節を前に、やはり気になるのは「何を着るか」。ドレスも良いけれど、ちょっと目先を変えて着物は? そこでおすすめは、手頃な価格、手入れも簡単なポリエステルのカジュアル着物。色柄も豊富に増えている。(田野陽子)
京都市中京区のショップ「和風館 ICHI」と「tententen」を訪れた。いかにも呉服店という店構えではなく、洋服のセレクトショップのよう。気軽に着られてなおかつ華やか、というテーマで冬のコーディネートを提案してもらった。
まずは、銀糸のラメが入った紫の生地に、菊や小桜が描かれた小紋。幅の狭い半幅帯を合わせてカジュアルな印象に。帯にはハートやスペードなどのトランプ柄がちりばめられ、半襟は右と左で水玉とストライプという非対称の柄。従来の着物とはひと味違うポップな取り合わせが楽しい。
赤や緑の「クリスマスカラー」の小紋は、バラを着物に採用した斬新な絵柄。からし色を基調にしたくすんだ色合いのストライプや、薄いピンクとグレーを取り合わせた着物なら、ぐんと落ち着いた雰囲気を漂わせる。
多くの商品はポリエステル製の仕立て上がり(既製品)で、帯や襦袢(じゅばん)をそろえても10万円程度。洗濯機でまわせる手軽さはうれしい。
両店とも、和装の製造卸売り「京都丸紅」(本社?下京区)の直営店。高級呉服の需要が低迷するなか、実は若い世代には古着や和柄の小物が人気で、ちょっとした「着物ブーム」。そこで、この世代をターゲットに、卸売業者が手頃な価格帯の商品を独自に開発、店を構えるケースが増えているそうだ。
同社の企画担当、指吸亜希さん(29)は「呉服店より敷居を低く演出し、洋服感覚で選んでもらいたい。若い人たちに積極的に着物を発信していければ」と話す。絵柄を現代風にアレンジした着物のほか、伝統工芸の老舗とコラボレーションした商品も企画するなど、アイデア勝負で着物文化を発信中だ。
さて、着物一式をそろえたら、小物選びも気になるところ。
髪飾りには、大振りのコサージュやリボンがトレンド。和柄の古布を継ぎ合わせた一点もののバッグや、蝶や花のモチーフの帯留めも個性的だ。
指吸さんは、「あまり地味にならないよう、差し色を入れるなど楽しんで」とアドバイス。バラ柄の着物に蝶の帯留めを合わせ、花に蝶がとまる風景のように見せるなど、「物語やテーマを決めるのも良いですね」。
個性を生かし、寒い季節を華やかに彩ろう。
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引用元:RMT
Candles
11 年前